Q&A教えて税理士さん®
消費税とインボイス(令和4年8月)
最近、インボイスという言葉を聞きますが。
インボイス、正確には適格請求書等保存方式といい、適正な法律に合致した請求書、納品書や領収書等を作成し一定期間保存することで、消費税の仕入税額控除が受けられるという制度です。
仕入税額控除とは?
消費税を納める課税事業者は原則受取った消費税額から支払った消費税額を控除して納付すべき消費税額を計算します。この、支払った消費税額を控除することを仕入税額控除といいます。
インボイスは誰が発行するのですか?
課税事業者が、税務署に適格請求書発行事業者の登録をし、登録番号を取得して発行します。
消費税を納めていない免税事業者からの商品購入等の消費税は控除されないのですか?
免税事業者はインボイスを発行できませんから、インボイスを発行できる課税事業者になる届け出が必要です。
もし課税事業者の届け出がない場合、売上先から取引を取り消されることもあり得ますか?
買手側が一方的に免税事業者であることのみを理由として取引を拒否すると、不適切な取引に該当します。適正な取引のためには十分な話し合いが必要です。
売り手側の免税事業者の方が弱い立場になりそうですね?
インボイスの選択が難しいのは、年によって売上高が1,000万円前後で売上先が一般消費者ではない業者です。
インボイスの選択は注意が必要ですね?
インボイスの導入によって、消費税の複雑なしくみが浮き彫りになります。ぜひ税理士にご相談ください。
(回答者:平山紀美子税理士)
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