申告前に再チェック(令和3年2月)
今年も確定申告の時期です。申告前に気を付ける点をアドバイスしてください。
事業所得者の方向けに説明します。売り上げや経費の集計についての注意点です。
1年間に受け取ったり支払ったりした金額を合計するのではないのですか?
基本的にはそうですが、商慣習で締め日があります。例えば20日締めの翌月10日払いのような場合です。ここで注意する点が出てきます。
注意するポイントを教えてください。
年末を想定してください。仕事が完了して、取引先に請求書を送った、逆に取引先から請求書を受け取った場合です。この場合、締め日の約束で売り上げの入金あるいは経費の支払いは翌年になります。つまり、未収・未払いの分もその年に集計することになります。
このような規定があるのですね?
発生主義という原則を忘れないでください。
ほかに気を付ける点はありますか?
必要経費のうち、全額引くことができない点を説明します。
どんな内容ですか?
個人営業の場合、生活費と重なる場合があり得ます。例えば、自宅の一部を店舗にしているような場合、固定資産税や家賃は生活費部分を除くことになります。ほかにも電話代、光熱費などが考えられます。
何割くらい引くのですか?
個々の事情で適切な割合で計算してください。
(回答者:和泉洋税理士)
[←前の記事] [税のQ&A TOP][次の記事→] |