東京地方税理士会

Q&A教えて税理士さん®

不動産の売却と課税<令和元年7月>

人生で最も大きな買い物といえば、何を連想しますか?

私の場合はマイホームでしょうか。

マイホームに代表される不動産を思い浮かべる方は多いでしょう。不動産を売った場合、所得税が課せられることがあるのは知っていますか?

どのようなケースが対象となりますか?

簡単に言えば、売却価額が取得価額を上回る、つまり利益が出ると可能性があります。

取得価額ですか。かなり昔に買った場合は分からないかもしれません。

取得時の売買契約書などがないと確認が難しいですね。分からない場合は、売却価額の5%をみなし取得価額とすることができます。

取得価額の95%が利益だとすると、菊ちゃんには厳しいですね。

仲介手数料や登記費用、立退料などの譲渡に要した費用も控除することができます。

それでもかなりの納税を覚悟しないといけないケースも多いのでは?

政策的な配慮もなされています。例えばマイホームを売った場合、一定の要件を満たせば3,000万円を限度に控除することができます。

昨今では空き家なども問題になっています。

相続で取得した家を売った場合も、一定の要件を満たすことで最大3,000万円の控除が受けられます。時代背景も反映されているのですね。

(東京地方税理士会・堀川敏毅)

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