東京地方税理士会

Q&A教えて税理士さん®

申告を誤った場合は(令和4年4月)

 所得税の確定申告、ようやく終わりました。

 新型コロナウイルスの影響で3年続けて申告期限が延びましたね。

 時間があったにもかかわらず、申告内容に誤りがありまして…。

 正しい内容に訂正しましょう。税額を少なく申告していた場合は修正申告の必要があります。逆に税額を多く申告していた場合は更正の請求をすることができます。

 いつまでにしなければならないですか?

 修正申告は加算税等の対象になりますので、なるべく早めにしましょう。更正の請求は法定申告期限から5年以内です。

 初歩的なミスもありますが、税法が年々複雑化することもあります。

 例えば、配偶者控除や基礎控除については、控除を受けようとする納税者の合計所得金額に応じて控除額が変わることになりました。合計所得金額には退職所得も含まれますが、退職所得は通常、確定申告の必要がないので、合計所得金額の確認から漏れるケースがあったりします。

 消費税も複雑です。

 小規模事業者が選択している簡易課税では、事業区分が分かりにくいです。保険業が第4種から第5種、不動産業が第5種から第6種になりました。また、軽減税率の導入により、農業、漁業での飲食料品の譲渡は第3種から第2種になっています。

(回答者:堀川敏毅税理士)

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